ROKJOMA from Yel-owe Records インタビュー

ROKJOMA from Yel-owe Records インタビュー

17歳から23歳のビートメーカー13人(平均年齢19.8歳)によるビートテープとして話題を呼んだ作品「We got it」。 それを企画した仕掛人、Yel-oweオーナー DJ兼プロデューサーのRokjoma君(Pigeondust)に突撃インタビュー!テレビにコードを繋いで、テレビから音をサンプリングして、それを刻んで作ってビート制作始 めたというDIYな日本の次世代ビートメイカー、ヒップホップに対するフレッシュな姿勢も要チェックです!

– Yel-owe レコーズについて

元々Yel-owe Recordsを始めたのが6年前くらいで、そのとき、俺はMush RecordsというDaedelusとかがいるレーベルから音源をリリースしていたんです。その頃に、自分の音楽をやるのと同時に、もっと世の中に出して行きたいアーティストを紹介する目的でYel-owe Recordsを始めました。

– 今回のビートテープ「We got it」は、どういった経緯でできたのですか?

最近やっと他人を紹介できる余裕もでてきて、Yel-oweレコーズを復活させようという企画で、今回は身の回りにいるビートメイカーを紹介しよう と思って企画しました。周りに若いビートメイカーが周りにたくさんいて、普段から10人くらいで、自分の家に集まってビートを作ったりしてます。そいつら はビートを作るのが凄い上手いのに、それを発表する場をもってなくて、それをまとめて出したら面白いんじゃないかというコンセプトです。世の中にそのビー トを発表したら「凄い」っていう反応が返ってくるに、発表できてないやつらばっかりだから。

– 色々な捉え方ができるアルバムですよね

今回のビートテープに関しては、切り込み方によっては色々な捉え方ができて、日本のヒップホップと感じてもらってもいいし、ヒップホップ聴かない人はエレクトロやダウンビートのアルバムだと感じてもらってもいいですね。

– その中でもRokjoma君的にはどうなんですか?

ビートテープに入っている人は、皆ヒップホップに影響受けている人ばかりなんですよ!

– 10代の子とかでもビート作ってるのかとビックリしたんですが、最近の若い子は結構多いんですか?

ビートを作っているひとは若い世代でもいっぱいいます。今回参加しているビートメイカーの話を聞くと、PUNPEEさん世代もそうですけど、やっぱりひと回りしてるんですよ。親がヒップホップ聴いているとか、FUNKのレコードコレクターという人がいたりしますね。

– 13名とはどう知り合った?

インターネット上にビートメイカーの知り合いがいっぱいいて、その中でも家が近かった人を選んだ感じです。

– 周りの反応はどうでした?

海外からの反応が凄く多いです。例えば、グルーブマーチャタイズとか海外のラジオ番組とかでビートをかけてもらったり、Youtubeの映像に勝手に使われていたり。


Rokjoma Studio

– Rokjomaさん自身は何歳からどうやってビートメイキングを始めたんですか?

ビート自体作り出したのは中学生。でも、それ以前はテクノだったので、テクノを作っていたのは小学3年生くらいから作ってましたね。元々、親が洋楽 を聴くような人で、親が流行の海外の音源とかを持ってたりして、昔からマイケルジャクソンばかり聴いて育ちました。小1でマイケルの東京ドームのライブに 行ったり。

– そこから、どうテクノへいったんですか?

小1の時にレゲエが好きで、レゲエだと思ってジャケ買いしたCDが当時流行していたジャングルで、レゲエからジャングルになって、そこからドラムン ベースにいって、そこからテクノにいったんです。当時から濃いドラムンとか聴いてました。全くポップ要素のないドラムンとか聴いてて、凄い病んでました ね。(笑)同じ世代の友達とかとカラオケ行ったりしても、歌える曲は1曲くらいで、アンダーワールドとか入れて、前奏5分とかね。(笑)

– 好きなプロデューサーは?

Tim “Love” Lee 、RehashのDJ Hi-CやLe Knight Clubです。
(Le Knight Clubは、全曲好きなくらい音の加工がスゴイと思う)

– 普段は何聴いてますか?

メタルとジャズ。ヒップホップを聴いて育ってないですね。元々ジャズファンクとかジャズが好きで、それをDJで流していたときに、他の人から「これは何の元ネタだ」とか言われて、それで初めてヒップホップを聴いたんです。それからDJ SHADOWとかアブストラクト・ヒップホップを聴いてました。元ネタからヒップホップという逆の流れです。

– ビート制作法はどう学んだ?

独学です。初期はレコードも無かったので、テレビにコードを繋いで、テレビから音をサンプリングして、それを刻んで作ってました。金八先生の曲をサンプルしたビートにミッシー・エリオットのボーカル乗せた曲とかあります。超かっこいいですよ!

– あなたにとってヒップホップとは?

自由自由と言いながら、凄い硬派な原理主義的なところがあるのが、面白い!ヒップホップって自由な音楽だよね〜とか言っている人もいるなか、ヒップホップとは何か?とかいう方向に向かっていて、それが全然自由じゃなくて面白い!(笑)

– 上の世代に伝えたいこと

若い世代のビートシーンがヒップホップとは別に既に出来ていて、みんな勢力的に動いているので、
これからもっと面白くなると思います!


Rokjoma / Pigeondust
Yel-oweオーナー DJ兼プロデューサー
高校時代シカゴのTFDに所属し、mush recordsに曲を提供。
以降、HAIIRO DE ROSSIらへトラック提供、配信リリース等を積極的に行う。
今年の飛躍が期待される新進気鋭ビートメーカー。

Twitter
http://twitter.com/pigeondust
近日発売rokjoma(pigeondust)参加 300枚限定バイナル
http://diskunion.net/clubh/ct/detail/110509HH007

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