オークランド紀行 2/4<ダウンタウンをサイクリング編>

オークランド紀行 2/4<ダウンタウンをサイクリング編>

YAPPARI HIPHOPオークランド紀行 1/4<ダウンタウン編>に引き続き、オークランドの現地レポートをお届けします。今回は、アフリカン・アメリカン・ミュージアムの横で見つけた自転車シェアリングの「Ford GoBike」で、オークランドのダウンタウンをサイクリング!危い!危険と言われているオークランドですが、場所によっては、そんなことも無い!


*Photo by Ford GoBike
★フォード ゴー・バイク (Ford GoBike: The Bay Area’s bike share program)
https://www.fordgobike.com/
https://www.instagram.com/fordgobike/
Ford GoBikeは、ベイエリアを中心にサービス展開している、自動車メーカーのフォードが提供する自転車シェアリングサービスです。事前にダウンロードしたアプリを起動し、表示された番号を自転車の数字キーで入力すると、自転車のロックが解除されます。街自体がコンパクトとはいえ、徒歩で散策するには広すぎるのでこの自転車シェアリングは大変助かります。ということで、トゥー・ショートがバークリーに行くときに車で走っていたテレグラフ・アヴェニューを北上してみよう!ということでサインクリング開始!現地の交通ルールをきちんと把握してないので不安でしたが、、オークランドの道幅はとても広く、自転車専用レーンもきちんと整備されており、危険な思いをすることなくサイクリングできます。


*Photo by Marisa Endicott/Hoodline
イッツ・オール・グッド・ベイカリー(It’s All Good Bakery)
http://www.itsallgoodbakery.com/home.php
▼住所:5622 Martin Luther King Jr Way, Oakland, CA 94609 アメリカ合衆国
オークランドのダウンタウンを北上しますと、イッツ・オール・グッド・ベイカリーというベイカリーがあります。ここは、以前ブラックパンサー党のヘッドクォーターがあった場所です。地元でも結構人気店のようで、多くの地元民がケーキやパイを買いにきていました。筆者が購入したレモンケーキは、アメリカ!という感じのケーキでしたが、とても美味しかったです。


店内には、当時、ブラック・パンサー党が発行していた冊子の表紙が飾られていました。
こういった場所柄か、ソウルバンド、メイズのフランキー・バレリー、俳優のデルロイ・リンドー、
シンガーのフレディ・ジャクソンなど著名人も来店しているようです。

ベーカリーの近くで自転車を戻し、地下鉄BARTに乗ろうとしたものの、前方に信号の無い複雑な道路が出現!絶対に渡れる気がしなかったので、しかたなくダウンタウンまで戻ることにしました。しばし走行していると、道端でレモネードを売る3人の黒人の子供たちが目に入りました。万遍のスマイルで「レモネードいかがですかー?」と声をかけてきて、可愛いなと思いながらもサーっと通り過ぎました。その瞬間「ママー!また買ってくれないんだけど〜!(泣)」という声が聞こえてきたので、自転車を降りてレモネードを買い、子供たちやママと道端でしばし談笑。このときばかりは和やかムードで、ほっと一息。昔NYのブルックリンに行った時も、住宅地エリアに入れば入るほど住民の人たちがフレンドリーに声をかけてくれて、人々の温かさを感じましたが、オークランドも同じでした。ローカル感溢れるバーやカフェでは、地元の人が楽しそうに談笑していて、住宅地に入れば入るほど住みやすそうな雰囲気でした。


ベイエリアのブルックリンと呼ばれているオークランドのダウンタウンは、
街全体がアートに溢れ、街をサイクリングしているだけでも十分に楽しめます。


オークランドの壁画アートマップ
それもそのはず!街には1,000以上の壁画があります。街や学校、コミュニティと連携し、アート活動をしている団体が多数あり、今年の5月には、初めてオークランド・ミューラル・フェスティヴァルも開催されています。昔は今以上に治安が悪かったということもあり、ポジティブなバイブスを広げる目的でクリエイティブな活動やアートへの理解が深いように感じられました。


再び走っていると、ドープなアートを発見!ユナイテッド・ルーツというアートとメディアを活用し青少年育成を支援するコミュニティ団体の施設の壁だったのですが、奥の方で壁にペイント作業中の男性がいました。「ペイントしてるんですか?ドープですね!」と声をかけてみたところ「そうだよ。よかったら見てく?」と作業風景を少し見せてもらいました。


*Photo by TimothyB

ペイント作業中の男性はティモシー・B(Timothy B)という地元オークランドのアーティストで、先日、XXXTENTASIONの母親もオークランドを訪れた際に立ち寄り、話題になっていたオークランドのXXXTENTASIONの巨大壁画アートも手がけている才人でした!


*Photo by East Bay Express
MAC DREのミューラル
▼住所:501 E 18th St on the side of 3 Rings Liquor (the corner of 5th Ave and East 18th in Clinton/Ivy Hill.)
汗だくになりながらダウンタウンを走り抜き、お次はマック・ドレのミューラルのある場所を目指し、東方へ!マック・ドレのミューラルはオークランドに3箇所ぐらいあるのですが、こちらはダウンタウンから一番近いところにあるミューラルです。トゥー・ショートの『Get in Where You Fit In』やミスター・ファブの『Son of a Pimp』のアルバムカバーが撮影されたメリット湖を通過し、少し通りを進むとマック・ドレの壁画アートを無事発見!帰宅時間帯だったメリット湖には、徒歩で駅まで向かう仕事帰りで人々がボチボチ歩いていました。近くのメリット湖駅にあるFord GoBikeステーションで自転車を返却し、3時間のサイクリングを終えました。

訪れたい場所は、ここでご紹介した以外にも沢山あったのですが、アートが溢れるオークランドの雰囲気を感じることができたのは貴重な体験でした。おそらく、私がヒップホップを通して知っている危ないオークランドは、もっと奥地にあり、地元の人との繋がりが無いと無闇に行くのは難しい場所なのではと思います。この3時間のサイクリングの後は、オラクルアリーナで行われたドレイクとミーゴスのライブへ!ライブレポートに関しては次回お伝えしたいと思います。

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