Break Beat Lou (UBB) インタビュー

Break Beat Lou (UBB) インタビュー

ヒップホップ史上最も重要なブレイクスをコンパイルしたブレイクビート集『Ultimate Breaks & Beats』。1986年から1990年までの間にリリースされた、この25枚のコンピレーションに収められている曲たちは、DJ Premierを始め、Large Professor、Pete Rock、Dr. DreやMarley Marlな ど数多くのDJやプロデューサー陣にサンプリングされまくり、HIPHOP黄金期の大半の作品、名作でドラム・ブレイクスやフレーズを耳にすることができる。UBBを知らない人でも、あの印象的なタコのイメージは見たことがあるはず!HIPHOPに限らず、多くのダンスミュージックに影響を与えたUBBからBreak Beat Louとして知られているレジェンドLouis Flores氏にAKKEE突撃インタビューでふ!!

※UBBについて日本語の説明は下記でどうぞ!
http://groovedigger.blog53.fc2.com/blog-entry-505.html
http://www.jetsetrecords.net/jp/feature/68

– ULTIMATE BREAKS&BEATSコンピレーションのアイデアはどう思いついたのですか?

アイデアは、STREET BEAT RECORDSのオーナーであった故レニー・ロバーツによるものだよ。彼はHIPHOP産業がビジネスとしてメイクマネーを始めたときに失われていた、 HIPHOPの『要素』をみんなに提供したかったんだ。HIPHOPのバックボーンである『THE DJ』を取り戻すために作られたんだよ。

– UBBの作品の中で、どの作品が一番好きですか?何故?

たぶん、VOL. #503だな。これらの曲はHIPHOPの基本だからね。

1. Cheryl Lynn – “Got to Be Real” (1978)
2. Incredible Bongo Band – “Apache” (1973)
3. Herman Kelly & Life – “Dance to the Drummer’s Beat” (1978)
4. Incredible Bongo Band – “Bongo Rock”* (1973)
5. Upp – “Give It to You” (1975)
6.Jackie Robinson – “Pussyfooter”* (1977)

– UBBというと、やはりタコのイメージが印象的ですが、何故タコを選んだのでしょうか?

このタコのイメージは、ブレイクビーツのコンピの創設者、故レニー・ロバーツの天才的アイデアだ!タコのイメージは、DJがターンテーブルの前で色々と忙しい姿を物語っているんだ。

– まだ古いファンクやソウル、ジャズ、ロックやラテンなどのレコードを掘っていますか?

いつもだよ!好きなだけ掘るというよりは、ホコリのかぶった、やばいバイナル(HOT DUSTYEEES)を掘り出すのが好きだね。古めのファンクやソウル、ジャズ、ロックやラテンなどの音楽に関しては。

– いまUBBコンピレーションを作るとしたら、どんな作品になるでしょうか?

アーティストは多すぎて挙げられないな。ブレイク・ビーツのジャンル自体が、元々創作されたブレイク・ビーツとは全く変化してしまったから、今だったら、おそらくビートとベースライン以上のものになると思うよ。

– 現在、HIPHOPは多種多様なスタイルになっていますが、どう思われますか?

オリジナルのHIPHOPが見てとれるよね。それらの全ては、当初はブロンクスで発展したんだ。俺たちは、それ ぞれ自身の文化を愛している多種多様なが民族が混在した都市の人間だ。共存の道を見つけだし、全てのモノをミックスした。これが俺たちの知っているHIP HOPだ。

– HIPHOPや音楽があなたの人生を救ったという経験はありますか?

俺が記憶している限り、音楽への愛で神からのご加護があった。俺は3歳の時にコンガを叩いていた。それがDJプロダクションの道へ導いてくれた。当時、自分の育った地域(サウス・ブロンクス)で、俺の人生に音楽が無かったら、死んでいるか、刑務所にいただろう。

– あなたにとってHIPHOPは何ですか?

この質問は、俺が自分にとってどんな存在かって聞いているの?自分が何者か、どこでどう育ち、どんな生活を送っているのかがHIPHOPの一部だという意味で、HIPHOPは俺の人生だ。

– 日本のHIPHOP文化について何か知っていますか?

俺が知っていて感謝しているのは、日本のHIPHOP文化がHIPHOPに対して愛とリスペクとを持っていること。そして、日本のみんなは、総合的 にこの文化を受け入れている。HIPHOPの一部であることに誇りをもっていると思う。あと、日本は他の国よりも強烈にHIPHOPをレペゼンしていると 思うよ。リアル・トーク!

– 現在取り組んでいるプロジェクトがあれば是非教えてください。

いくつかあるよ。名の知れたHIPHOPアーティストとスタジオで色々制作しているってことだけ言おう。そして2011年には、皆をあっと言わせるような事がいっぱい起こるだろう。

– 日本のHIPHOP好きの読者へメッセージをお願いします!

HIPHOPが生まれたときから亡くなるまでHIPHOPを見届ける者として、俺たちの文化を受け入れてHIPHOPの一部になろうとしてくれてありがとう。そしてスペシャルシャウトをAKKEEに! HIP-HOP DON’T STOP!!! GOD BLESS!!

- レジェンド!ありがとうございます!

[2010/09/11 インタビュー&翻訳 by AKKEE ]
Special Thanks to Toru313

Louis “BreakBeat Lou” Flores

1974年にDiscJockeyを始め、1981年にプロとして彼自身のプロダクションキャリアをスタートさせる。80年代中期、多くのプロ デューサーやDJがサンプリング用にカッコイイBreaksを探していた頃、StreetBeat Recordsのオーナーであった故Lenny RobertsはLouis Floresと共に、1986年から1990まで「Ultimate Breaks & Beats 」というバイナル・コンピレーションをリリース。業界で20年!?活躍していると言える数少ない人物の一人。

http://twitter.com/BreakBeatLou
http://www.ultimatebreaksandbeats.com/
http://www.big-daddy-entertainment.com/

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください