Taki 183

Taki 183

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ヒップホップの4要素のひとつ、『グラフィティ』(Graffiti)。今では、ストリートから美術館、その他様々な分野でアートとして存在していますが、1971年の夏、あるタグがニューヨーク・タイムズ新聞記事として掲載され、それから、ニューヨークで最初のグラフィティ・ライターとして名を残しているのがTaki 183です。

Taki 183とは、当時ニューヨークに住んでいたギリシャ系の子供、ディミトリウス君のニックネーム。1969年の夏、暇で時間を持て余していたディミトリウス君は、ある日、友人のフィル君から「20ブロック先に住んでる奴が『Julio204』って落書きしまくってるんだぜ」という話を聞きます。それを単純に「クール!」と思ったディミトリウス君は友達と一緒に落書き(タギング)を開始!当時、マンハッタン北のワシントン・ハイツ183丁目に住んでいたので、『自分の名前+自分住んでる番地』で構成された「TAKI 183」というタグをあっちこっちに描きまくったのでした!バイト中にもタギングする熱心なライターでしたとさ!その後に「Style Wars」のようなライター VS NY市のグラフィティ戦争が勃発しますが、Taki 183といったパイオニアが居なければ、バンクシーや多種多様なグラフィティ・アートも生まれていなかったかもしれません。

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当時のニューヨーク・タイムズの記事(クリックで拡大)

ということで、数週間前のお話ですが、Roger GastmanさんとCaleb Neelonさんによる最新著書『The History Of American Graffiti』(アメリカン・グラフィティの歴史)という本が出版され、Taki 183やSnake 1, SJK 171, Mike 171 and Rocky 184といった伝説のライター達によるサイン会&写真の展示会がニューヨークで行われた際のレポートが12ozProphetに載っていました。当時子供だったライター達が、今どんな大人になっているのかな〜と気になりつつ、サイン会の様子をどうぞ!

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Photos by: Aidan Hearn
こちらがTaki183さんです!

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Photos by: Aidan Hearn

SALUTE 12ozProphet and OGs!!

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