Rest In Peace Capital STEEZ…

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昨年2012年12月24日に19歳の若さで亡くなったラッパー、キャピタル・スティーズ(Capital STEEZ)。彼は、ニューヨークはブルックリン、フラットブッシュのジョーイ・バッドアス(Joey Bada$$)率いるプロ・エラ(Pro Era)クルーのメンバーで、Joey Bada$$の「Survival Tactics」にフィーチャーされたことで注目を集め、クルーの中でも中心的な存在でした。Pro Eraのミックステープ『PEEP: The Aprocalypse』がドロップされた数日後に亡くなったSTEEZについて、小林雅明さんに教えて頂いたVillage Voiceの記事「The Sad Tale of Beast Coast Architect and Pro Era Emcee Capital STEEZ」を参考に追加情報など加えてまとめてみました。

Capital STEEZことJamal Dewarは、米国時間2012年12月23日午後11:59にTwitter上で「The end」(終わり)とツイートした数時間後、12月24日のクリスマス・イブにこの世を去りました。19歳でした。彼が亡くなったニュースは、友人であるJoey Bada$$ことJovaughn Scottが、Twitter上で追悼のツイートをしたことで人々に広がりました。Village Voiceの記事によると、フラットブッシュで盛り上がっているヒップホップ・シーンで、このCapital STEEZの謎に包まれた早すぎた死は、彼を”教祖”のようなポジションに置いたようです。その後、自殺であると断定されたものの、この件に関する正式な発表や情報が充分で無かったことやCapital STEEZの生前の作品や言動もあってか、インターネット上では、彼の死と陰謀論を結びつける動きや、彼のメンタルヘルスに関する憶測などが飛び交いました。

その憶測の例を挙げると、STEEZは自分がバフォメット(キリスト教の悪魔の一人)になると信じていた。他にも、Jay-ZとJoey Bada$$が会った1週間後にSTEEZが亡くなっていることから、イルミナティがSTEEZを殺したのでは?というもの、A$AP Rockyとの関連性、統合失調症だったのでは?といったものなど切りがありません。また、海外のブログなどでは、STEEZ自身が生前にTwitterやFacebookなどで発言していた内容をまとめている記事などもあります。

Capital STEEZは、2009年からラップを始め、当時はJay Steezとして活動していました。2012年2月にYoutubeで公開されたJoey Bada$$の曲「Survival Tactics」にフィーチャーされ、人々の注目を集めました。そのミュージック・ビデオで、STEEZはパンダのマスクを被ってJoey Bada$$と共にウォール街に向かっています。この曲はアンダーグラウンド・アンセムとなり、STEEZは一気に人気を集めました。その後、2012年4月に『AmeriKKKan Korruption』(アメリカの墜落[退廃])というミックステープをドロップし、人々に彼の才能を強く印象づけ、Pro EraクルーのJoey Bada$$に次ぐ、実力派ラッパーとしての存在を示しました。

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ミックステープ『AmeriKKKan Korruption』に関してSTEEZは下記ようにコメントしています。

「AMERIKKKAN KORRUPTIONは、俺が高校時代に作ったんだ。みんなが流行を追いかけて、それに染まろうとしていて、俺も自然とそうしていた。ある時、自分自身に「何故だ?」と問いかけた。そして、俺は目を覚まし始めたんだ。俺はテレビやメディアの奴隷だった。アメリカン・ドリーム(AMERIKKKAN Dream)と呼んでいる世の中の動きに囚われていたんだ。俺の狙いは、アメリカの人々(AMERIKKKAN Public)に、ちょっとだけ第三の眼の話をして、そこからみんなが人間的に成長できるようにってこと。」

※AMERIKKKAN :白人至上主義が組み込まれているアメリカ!?

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STEEZは、Pro Eraと親しいフラットブッシュ・ゾンビーズ(Flatbush Zombies)、ジ・アンダーアチーバーズ(The Underachievers)といったニューヨークのシーンでも勢いのあるグループをビースト・コースト(Beast Coast)という名の下に、ファミリーとしてまとめ上げたことでも高く評価されています。Beast Coastはアメリカ全国ツアーを終え、4月20日にニューヨークで行われたツアー最終公演は、Capital STEEZに捧げられていました。

The Underachieversのイッサ・ダッシュ(Issa Dash)は「STEEZは俺が知っている中でも最高の”考える人”だ。彼は、俺にどう考えるべきか教えてくれた。彼がいなかったらビースト・コーストは存在してなかっただろうよ。彼が俺にアイデアをくれたんだ。俺たちは、それぞれのグループをリンクする必要があるってね。」と語っています。

このBeast Coastファミリーのアーティスト達は、ブルックリンのフラットブッシュ出身という地理的な繋がりを共有していますが、ニューエイジのスピリチャルな精神性、信条や考えなども共有しているようです。彼らの曲には、「アストラル旅行」を部分的にほのめかす「第三の目」(サードアイ/third eye)が頻繁に言及されています。(しばしば、サイケデリックなドラッグ摂取と共に)また、STEEZとThe Underachieversの2人は、自分達が「インディゴ」であると言っています。(詳しくは「インディゴチルドレン」でググってみてください。)The UnderachieversのIssa Dashは、ヒップホップ・シーンで稀な、神秘論!?で自分たちの音楽を染めようといます。それは、STEEZが動機となった目的で、「STEEZは俺を独創的に考えられるようにしてくれた。STEEZが言ったんだ。次元空間に穴をあけてみようぜ!って」と語っています。

STEEZの「次元空間に穴を開けてパンクさせる」という望みは、彼自身を奇妙な暗闇に引きずり込みました。「Free the Robots」というミュージック・ビデオで、STEEZは薄暗い部屋でソファに座って、テレビに映るニュースやポップ・カルチャーを観ながらウィードでハイになっています。そして、彼は自分が神に忘れられていること、アポカリプスがすぐに来ること、そしてイルミナティがイーグルの眼で彼の心を読もうとしているなど、誇大妄想的な感情をラップしています。

2012年の10月にMass Appealというサイトに掲載されたThe Underachieversインタビュー映像で、STEEZは「俺はアストラルプロジェクト(簡単に言うと体外離脱!?)ができて、俺は未来をより深く観ることができる」と言っています。また、「some 47 shit」と言及しています。「47」という数字はSTEEZにとって、とても重要な数字で、彼のミックステープやリリックにも頻繁に出てきます。また、Twitter上で「The end」(終わり)とでツイートした日、12/12/23の数字を全部足すと47になったりするようです。(!?)

2011年の7月にSTEEZはFacebook上で「世の終わり(DOOMSDAY)が2047年に起こるだろう」と書き込みました。同日に、ファンが何故?と質問したところ、彼はこう答えています。「それは、まさに俺がこれから行うことだ。#47shit」そして、その年が終わる前にアルケミストが立ち上がり世界平和の鍵を明かすだろうという曖昧な予言をし、「それが俺だと思う」(Eye think it’s me)と付け加えていました。

「Free the Robots」のビデオ監督であるK.R.S.P.’s Luke Choiは、ビデオ撮影中にSTEEZが終始ボーッと放心状態であったことを覚えていると語っています。また、STEEZは彼に、自分がスーパーヒーローになるためにラップを辞める予定だと語り、スーパーヒーローになることが「次元空間の変化」となることを示唆しており、それは、彼が”出て行かなければならない”ことを意味していたようです。

ということで、ざっくりまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか!?故Capital Steezの哲学や考えついては否定も肯定もしませんし、彼の死について実際にどうだったのかも全く分かりませんが、Capital Steezという才能ある若いラッパーに敬意を表して、今までの経緯をまとめてみました。今年の夏には故Capital Steezの作品「King Capital」がドロップ予定で、Joey Bada$$の新作「B4.DA.$$.」も秋に予定されています。

Rest In Peace Capital Steez..

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