YAPPARI HIPHOP初ATL紀行 ヒップホップ的観光スポット

YAPPARI HIPHOP初ATL紀行 ヒップホップ的観光スポット

YAPPARI HIPHOPのAKKEEです。アトランタ現地のヒップホップ・ツアー、HIP HOP TOURS OF ATLANTAに引き続き、アトランタ滞在中に訪れて良かったYAPPARI HIPHOPオススメの観光スポットをご紹介したいと思います。(ほぼ徒歩と公共交通機関で巡れます)

スウィート・オーバーン・ヒストリック・ ディストリクト
The Sweet Auburn Historic District

https://www.nps.gov/nr/travel/atlanta/aub.htm
アトランタはマーティン・ルーサー・キング牧師らによる公民権運動の中心地として、アメリカ社会に大きな変革をもたらした歴史を持つ都市として知られています。その中でも、スウィート・オーバーン地区は、かつてアトランタのアフリカ系アメリカ人の文化と商業の中心地として栄えていた歴史あるアフリカ系アメリカ人の居住区でモニュメントやミュージアムなどが沢山あります。

◎マーティン・ルーサー・キング牧師の聖地
キング牧師の聖地となっている国立歴史地区もスウィート・オーバーンにあります。キング牧師の生家、キング牧師が牧師をつとめていたエベニーザーバプテスト教会やビジターセンターがあり、キング牧師について学ぶことができます。ここで、ケンドリック・ラマーの「Backseat Freestyle」の冒頭「Martin had a dream!Kendrick have a dream!」を思い出し感慨深い気持ちになりました。

2018年はキング牧師の没後50周年ということで、それを記念したキング牧師の妻コレッタ・スコット・キングのパネル。

キング牧師が愛用していたカフス、ピン、香水や本。

インド独立の父、ガンジーのサンダルや杖が展示されていることに驚いたのですが、キング牧師はガンジーの非暴力・不服従運動の思想に強く影響を受けていたそうです。

アトランタのアフリカ系アメリカ人の歴史と功績をたたえるかのように公民権運動で活躍した人物のミューラルやモニュメント、歴史を説明する看板が沢山あり、街を歩いているだけでも十分に楽しめます。

◎オーバーン・アベニュー・リサーチ図書館 (Auburn Avenue Research Library)
http://www.afpls.org/aarl
アトランタをはじめとする南部のアフリカ系アメリカ人の歴史や文化に関連する紙・映像・写真の資料が保管されているリサーチ・センター/図書館です。ラキムの新書「SWEAT THE TECHNIQUE」のイベントで訪れましたが、ヒップホップ〜黒人文化・歴史関連のイベントも多数開催しています。

◎エイペックス・ミュージアム(APEX Museum)
https://www.apexmuseum.org/
1978年にダン・ムーア・シニアによって建てられたアトランタで一番古いアフリカ系アメリカ人の歴史博物館です。アフリカ系アメリカ人の歴史が奴隷貿易前のアフリカや古代エジプトのルーツから歴史が紹介されています。奴隷制関係のコーナーでは奴隷船の内部や奴隷が船からアメリカの地へ降りるときの様子を再現したものや、木の箱に入って小包としてアメリカ南部から北部に逃亡したヘンリー・ボックス・ブラウンを再現した展示などショッキングものばかりでした。また、奴隷時代の悲惨な歴史だけではなく、アメリカの社会生活に影響を与える偉大な発明をしたアフリカ系アメリカ人コーナーも驚きでした。住宅セキュリティ・システムを考案したマリエ・バン・ブリッタン・ブラウンSuper Soakerというウォーター・ガンを発明したロニー・ジョンソン反重力シューズを考案したマイケル・ジャクソンなどの功績が紹介されていました。アフリカ系アメリカ人視点から歴史が説明されていて非常に勉強になりました。

◎スワッグ・ショップ(SWAG SHOP)
https://www.theswagshop.com/
キラー・マイクの床屋、スワッグ・ショップもマーティン・ルーサー・キング牧師の国立歴史地区近くにあります。


リトル・ファイブ・ポインツ
Little Five Points

◎ムーズ・ミュージック(MOODS MUSIC)
https://www.moodsmusic.net/
リトル・ファイブ・ポインツには、素晴らしい個人経営のCDショップ、ムーズ・ミュージックがあります。タイラー・ザ・クリエイターをはじめクエストラヴ、エイドリアン・ヤング、カマシ・ワシントンといった音楽マニアなミュージシャンが数多く訪れている印象です。タイラーがTwitterで言っている通り、Jazz、Soul、Hip Hop、Funk等どのジャンルをとっても店主のDarryl “D-Nice” HarrisによるCDセレクションが素晴らしく、ジャンル関係なく良質な音楽を扱っています。

◎ビートラボ(Beatlab)
https://beatlabusa.com/
DJの機材やアクセサリーを扱う機材ショップにも行きました。音楽機材をメインに取り扱いつつも、グラフィティ用のスプレー缶やペイント・マーカーも販売しており、店の建物や周辺がグラフィティ・アートで埋め尽くされていたのが印象的でした。

リトル・ファイブ・ポインツでは、若者たちのストリート・サイファーにも遭遇しました。
「熱いぜ!」とおじさんがそばで見守っている感じがとてもドープ!


J.R.クリケッツ
The Original J.R. Crickets in Midtown Atlanta

http://jrcrickets.com/
TVドラマ『ATLANTA』(シーズン1:エピソード2)でダリウスとペーパーボーイが訪れていたチキンウィング屋がここです。

箱を開けるとチキン・ウィングが輝くシーン!
そんな演出をするほど美味しいチキンウィングならば食べてみたいですよね!

あの『ATLANTA』で見たボックスはテイクアウト仕様ということで、テイクアウトでレモニー・ペッパー味のチキンウィング10個を注文しました。「サイドはフライドポテトとサラダどっちにする?」と聞かれ、サイドにサラダを選びました。

箱を開けてびっくり!サラダと言ってましたが、ただのセロリ・スティック!メインのチキン・ウィングは『世界の山ちゃん』風でパリパリ音がするほどカリカリ!レモン・ペッパー味がまた美味しい!月に2−3回は食べたくなりそうなJ.R.クリケッツのチキンウィング最高でした。ダリウスとペーパーボーイが驚いていた「レモン・ペッパー・ウェット」(レモニー・ペッパー味のチキンウィングにソースを追加!)もオンメニューしています。こちらのMiss InfoのYoutube動画で、アトランタではレモン・ペッパー・ウィングが熱い(2017年当時)という情報もあり、J.R.クリケッツ以外にもチャンスがあれば色んなお店のレモン・ペッパー・ウィングを試しましたが、個人的にJ.R.クリケッツが一番好みです。


ワッフルハウス
WAFFLE HOUSE

https://www.wafflehouse.com/
主にアメリカ南部で展開しているレストランチェーン、ワッフルハウスは、アトランタのラッパー達がストリップ・クラブなどの夜遊びの帰りによく立ち寄るお店という情報を得て行ってみました。

ここで映画で見るようなウェイトレスに遭遇しました。「注文は決まった?ベイビー?」「コーヒーに砂糖とミルクは要る、ベイビー?」と、なにかとベイビーを連呼してくる40代の黒人のお姉さん。こういう人本当にいるんだ!という驚きとアメリカにしては素晴らしい接客サービスに感激しました。(これも南部のホスピタリティなんでしょうか?)ハッシュブラウン・ボールも美味しかったです。


アトランタベルトライン
Atlanta BeltLine

アトランタベルトラインは、アトランタを中心とした全周 35 キロメートルのサイクリングやランニングに最適なトレイルです。その道の周辺が公共のアートスペースとして運営されており、地元アーティストのグラフィティやアート作品を無料で楽しむことができます。


公民権人権センター
National Center for Civil and Human Rights

https://www.civilandhumanrights.org/
1950年代〜の公民権運動から、現在世界で起こっている人権問題まで学べるミュージアムです。アフリカ系アメリカ人の公民権獲得までの歴史を展示しているスペースでは、1960年に始まり、その後15都市、5万人が参加する大規模な運動となったレストランなどの白人専用席で座り込む「シットイン」という座り込み運動の擬似体験ができます。

ダイナーにある白人専用席を再現したスペースのカウンター席に座り、ヘッドフォンをつけて目を閉じます。音声がスタートすると「殺すぞ!」といった罵声や野次とともに、自分が殴られている音声が流れ、それにじっと耐えるというものでした。アフリカン・アメリカンの歴史ミュージアムで当時の写真や映像を目にする機会はありましたが、擬似体験できる機会は無かったので、結構な衝撃で辛すぎて涙がでてきました。

現在、日本で起こっている女性、子供、外国人など身近な人権問題から企業のパワハラやセクハラまで、まず自分に身近な問題からしっかり考えて、人としてアクションを起こしていかないとダメだと改めて考えさせられた体験でした。入場料が約20ドルと少し高いのですが、その分の価値があります。


ハイ美術館
High Museum of Art

https://high.org/
ハイ美術館は、映画『ブラックパンサー』でキルモンガーが訪れた架空の大英博物館のロケ地になった美術館です。そして、来年の3月まではヴァージル・アブローの美術館個展『FIGURES OF SPEECH』が開催されています。美術館の建築デザイン、表情豊かなアフリカの美術工芸品から現代アートまで感性を磨くにはピッタリの美術館です。

他にもメジャーどころではコカコーラの博物館、ワールド・オブ・コカコーラなどありますが、自分で実際に行ってみて良かった観光スポットのご紹介でした。皆さんも、アトランタ旅行の機会がありましたら是非行ってみてください。

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