@djtomoko & Ucca-Laugh インタビュー

@djtomoko & Ucca-Laugh インタビュー

USTREAMにて”生”でビートを作り、”生”で歌う番組「Meat da Beat a.k.a. 生肉」を開始した女性ビートメイカー@djtomoko とシンガーUcca-Laugh(ユッカラフ)。 先月、De La Soul, Pete Rock & CL Smooth, Black Moon, Nice and Smooth等々のHIPHOP レジェンドが参加した、Brooklyn Hip Hop Festival 2010 の 公式イベント で数多くのパフォーマンスをしてきた彼女たち。USTREAM、TWITTERをきっかけにクラブという”生”の現場を通して話題になっている2人に AKKEE突撃インタビュー!

– 先月はニューヨークでBrooklyn Hip Hop Festivalに参加したけど、現地で何か面白いことあった?

@djtomoko(以下、T) : 今まではショーを見に行く側だったけど、ショーに出る側になったことが一番の違い。私たち、マジいなたい英語だから、お客さんも、アメリカにわざわざ ショーをしに来ているんだなと優しく見守ってくれて、例えば、曲の中にMethod Man & Redmanの “Da Rockwilder” のフレーズをとりいれたり、Destiny’s childの “SAY MY NAME” をネタに刻んだ コール&レスポンス をやると、超ボッカーンと盛り上がった。(笑)So Funny!って。あたしたち超頑張ったんだけどファニーなんだ?って。

– 日本語で歌ったの?

Ucca-Laugh(以下、U) :日本語で歌いました~。でも、事前に私たちが日本語で歌うということを伝えて、「フィール・ミー」と か「フィール・ザ・ビート」とか「私達を感じてくれれば言葉なんか関係ないぜ!」っていうことを言って、それで盛り上がったかな。ライブが楽しかったのは もちろん、今回は人との繋がりが一番やばかったよ。ニューヨークは2回目なんだけど、今回は智ちゃんと一緒に行って、彼女のコネクションでいろんな人と繋 がれたり、また新しい出会いも多かったから、今後に繋がる気がして凄く良かったなと思う。日本と違うなと思ったのは、こっちが「元気?」とか何か言うと、 人数に関係なく声が上がってレスポンスがあったこと。

– @djtomokoちゃんとJAZZY JAYとの関係は?

T:去年、KRS-ONEとKOOL HERCが行った ” Kool Herc Awards “というイベントで知り合ったラッパーがKRS-ONE、METHODMANとか本当に色んな人たちと知り合いで、そのラッパーと一緒にレコーディングと かしてたの。その人が(JAZZY)JAYと大親友で、レコーディングする場所が無くなったときに、JAYの家にスタジオがあるから、JAYの家でやろ うっていう話になって、彼の家でレコーディングさせてもらうことになった。JAYはHIPHOPの精神を教えてくれたというか、私にとっての先生だよ。

– 2人は語学力も含め、人とのコミュニケーション能力が強みだと思うんだけど、どう?

T:NYでは、バーとかでお酒飲んでると気が楽になって、そういうと ころだと絶対男が話しかけてくるから、そこで英会話の練習した。あと、JAYを紹介してくれたそのラッパーはJAY同様、South bronx のフッド育ちだから、彼とずーっと一緒に過ごして、そこでいっぱい汚い英語=スラング学んだ 。(笑)そのフッドで学んだ英語を語学学校で話すと先生に文法が間違っているとか指摘されるんだけど、それでも英語が通じるんだなって考えたら、文法め ちゃめちゃでも、ちゃんとコミュニケーションできるんだなって。

U:あたしは、やっぱり英語の歌詞。マライアに憧れてたから曲の歌詞 を聴いたり、どんなこと言っているんだろうとか、まず耳コピして歌って、リリック読んで何言ってるんだろうと、それで学んだ部分が結構多かったりとか、当 時ビバヒル(ビバリーヒルズ青春白書)とかフルハウスとか見てたね!(笑) 外国の人との接触みたいのは13歳くらいからあったから、あまり抵抗みたいの は無かったかな~。

– そういった部分で海外との壁は薄いかもしれませんね。

T:あたしとユカちんは、とりあえず、英語ができるうんぬんの前に、コミュニケーション能力はたぶんあると思っていて、基本的に人間が好き だから外国人が話かけてきても「へ~い」みたいな感じでいけるから、その部分は閉ざさないでいこうかなって思う。ニューヨークでは、コネクションゼロから 始まったけど、人見知りせずに話しかけていったり、話しかけられてもノリで話込んだら、人脈がどんどん広がっていったよ。

– 『Meat da Beat a.k.a. 生肉』というUSTREAMの番組名の由来は?

T&U:1回目の配信のときに、裏番組でRomancrewさんの「肉小山商店街」という番組があって、実際にクラブで Romancrewのメンバーの方にお会いして話していたら、番組が同じような内容で「もうこれは完全にビーフですね!(笑)」みたいな話になったの。彼 らも2回目にチェックしてくれて、番組名をつけようってなったときに、「ビーフ」「ビート」で、ミートも肉だし、色んなことを誰かがチャットで言ってくれ た。「生肉」は生でビートを作るからって11zeroさんがつけてくれて、ちゃんと意味が合って、私たちの中では、DJ大自然さんと、Romancrew のALI-KICKさんと、11zeroさんがつけてくれたと思っているんだけど。笑

– USTREAM番組後の反応はどうだった?

U:2回目の時はデジタルステージの平野社長やJ-WAVEでおなじみのDJTAROさんも見ていてくれていて、それをきっかけに普段HIPHOPを聴かないような方たちも巻き込んで、楽しそうとか面白そうっていうことをアピールできたことは、やっぱり大きかった し、色々広がったし、そういう方々と絡ませてもらって自分たちも凄くブラッシュアップさせてもらえて、いい循環が巡ってきている感じがします。

– Ucca-Laughはリリックでリスナーに何を伝えたい?

U:自分の曲を聴いてちょっとでも幸せになってもらいたい。極端な 話、忙しい毎日の中、自分たちの曲を聴くために、その人のお時間を3分も4分も割いてくれた!と。それだったら、楽しくなれたりとか現実逃避できたり、そ れぞれに何かを感じてもらえるように、伝わるように作ろうと心がけているよ。ありきたりだけど、ハッピーになってほしいし、それに尽きるね。

– お2人のリリース予定はあるんですか?

T&U:年内にいろいろ考えているよ!結構近い話かもね。hahahaha(笑)

– 5年後どうなっていると思う?ゴールは?

U:自分の最終的な目標としては、いま、こうやっていい仲間に出会え たり、自分のやりたいことを見つけられたので、人生において武器は揃った!すごくラッキーに生まれてきたことに感謝してるし、私は歌を歌って、智ちゃんは ビートを作って、そういう才能を授かったのであれば、それを生かして世の中に還元したり、他の人が笑顔で暮らせたりハッピーになったらいいなと。また、 USTREAMやTWITTER等のソーシャル・メディアが今の時代と自分たちのタイミングに合っていると思ってて、それをうまく使ったアーティストの第 一人者になりたい。やりたいことを続けられていて健康であればいいかな~と思います。

T:今は、日本と海外を行ったり来たりできるアーティストになりたい と思っていて、特にショウ・パフォーマンスで行ったり来たりしたいな。あと、女性のプロデューサーやビートメイカーといえば?となったときに、一発で名前 が出るような存在になりたい。私の中では、パイオニアになることが夢。ニューヨークでもアジア人女性のヒップホップ・ビートメイカーとか本当にいないし。 パイオニアになるということは簡単ではないけど、名前を残すという意味で凄く大事なことだと思っているんだ。

– YAPPARI HIPHOP読者にメッセージを!

T&U:YAPPARI HIPHOP!! こんな私たちですが、やっちゃえばいいんだよ! Just Do It! sampling by Ni*E (笑)

– ありがとうございました!!

[2010/07/26 渋谷某所 インタビュー by AKKEE ]


@djtomoko

18歳から都内クラブでDJ活動を開始。その後すぐにDJと両立して行っていたBeatsMakerとしての活動へと移る。2008年9月にNYへ渡米、 2009年11月までNYで過ごす。DefJamRecordings設立者の1人であるZulu NationオリジナルメンバーのDJ JazzyJayのStudioでRecordingを経験。更にJay-Z,Memphis Bleek等をProduceしたProducerのT.T.に気に入られ、あのJay-Zが所有するRoc the mic studiosで一緒にBeatsMakeするなど、NYでArtistとの交友関係を広めていく。人脈、情報も全くゼロから始めたNY生活も、わずか1 年で濃厚なものとなり、帰国後もそのNYで通用するBeatと行動力を武器に活動中。海外でのshowにも勢力的に力を入れている。

Twitter : http://twitter.com/djtomoko
Official Blog:http://ameblo.jp/dj-tomoko/


Ucca-Laugh

12歳から声楽•オペラの基礎を学びはじめる。14歳の時に耳にしたMariah Careyの6thアルバム”Butterfly”をきっかけに、R&Bへ一気に魅了され進路を変更。高校卒業後、L.Aのコミュニティカレッジ へ留学。西海岸のHIPHOPを肌で感じ、音楽が日常に溶け込む生活にカルチャーショックを受け、制作、ライブ活動を始める。20歳で帰国後、六本木、西 麻布、渋谷界隈のイベントへ積極的に出演。その後、Pharrell Williams(The Neptunes)×NIGO主催のオーディション”STAR BAPE SEARCH”のファイナリスト6名に選ばれる。現在は、DJ智子、他若手プロデューサーと楽曲制作、フューチャリング参加をしながら、ライブを行ってい る。

Twitter: http://twitter.com/Ucca23
Official Blog:http://ucca-laugh.blogspot.com//

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