Ugly Duckling インタビュー

Ugly Duckling インタビュー

1993年にAndy (MC)、Dizzy (MC)、Einstein (DJ)の3人でカリフォルニアにて活動を開始し、ギャングスタ・ラップが全盛だった西海岸ヒップホップ・シーンにおいて、A Tribe Called QuestやDe La Soul、Jungle Brothers等の東海岸ミドルスクール・アーティストに影響を受けた独自のサンプリング・ヒップホップを体現したUgly Duckling。昨年、3年ぶりのアルバム「Moving at Breakneck Speed」をリリースし、来日を果たした彼らにYAPPARI HIPHOP突撃インタビュー!MCのアンディさんが色々語ってくれました!


『Moving At Breakneck Speed』から「Elevation 」のミュージックビデオ

– 最新アルバム「Moving at Breakneck Speed」のコンセプトを聞かせて下さい。

コンセプトは、巡業バンドでいることについて探求し対話した作品だよ。俺たちは10年以上、一緒に仕事をしていて、世界中をツアーで回っているけど、これはとても難しいことなんだ。そんなにお金を稼げないからね。音楽を続けていくためには、たくさんライブをやって、一生懸命に働かないといけない。自分の夢を持ち続けること、いつも動き続けて音楽を続けていくことが、どんな気持ちなのかリスナーに感じてもらいたかったんだ。

– イギリスやヨーロッパ諸国など、かなり多くの都市をツアーで回っていましたが?

すごく長いツアーだった。数日間オフの日もあったけど、2ヶ月ぐらいの旅だった。俺たちのアルバム「Moving at Breakneck Speed」そのものって感じさ。次の都市に行って、また次都市に行って、また次の国に行くという感じだった。人々も俺たちのショウを楽しんでくれたし、良いツアーだったよ。家に何週間か戻って、いま日本さ!

– 言葉や文化が違う国でパフォーマンスするってどんな感じなんでしょうか?

グループをやっていて、そこが一番エキサイトする部分だよ。日本だと、ほとんどの人は英語がしゃべれないから、リズムや興奮とか熱いパフォーマンスで訴えかけなければならない。言葉は違っても、言葉以外の方法でオーディエンスと繋がろうとしているんだ。良いパフォーマーになるには、いいチャレンジだと思っているよ。それに、言葉を理解してくれなくてもオーディエンスがリズムを感じで楽しんでくれるから、純粋に楽しいし。

– 日本のオーディエンスの印象は?

日本の文化はとてもユニークで特別だと思うよ。オーディエンスはアーティストの動きを近い距離で観ようと、リスペクトを払ってくれる。イギリスやアメリカでは、ライブ中でも飲んだりしゃべったりするけど、日本のオーディエンスはライブに凄く集中してくれる。だから、日本でパフォーマンスする時は、ステージでのひとつひとつの動きや細かいところまでパーフェクトにしようと思っている。

– カリフォルニアのヒップホップシーンはどうですか?

南カリフォルニアは、住むには良いところだし、ロングビーチが俺たちの街なんだ。パンクロック、ヒップホップ、スカ、レゲエなどのシーンが盛んで、様々な音楽を混ぜて多種多様な音楽を生み出しているよ。LAには大きなヒップホップシーンがあるけど、ダイレイテッド・ピープルズや俺たちみたいなアンダーグラウンドのグループは、小さいマーケットの中にいる。俺たちはこうやってツアーに出られて幸運だよ。ほとんどのアーティストはできないからね。

– アンディさんはスヌープ・ドッグと同じ高校に通っていたそうですが?

ディジーがスヌープと同じ高校に通ってたんだ。2つの異なる高校が同じ場所にあるから。俺はスヌープと同時期に学校に行っていた。彼は俺より少し年下だけど、超ポリ男だよ。90年代初期にスヌープ、ドッグパウンドやGファンク、ドクタードレの「クロニック」が超流行して世界的にも知られる様になって、その一部始終を見られたのは凄く興味深かったよ。当時、俺たちは、それらとは異なることをするためにグループを結成した。俺らは銃とか持ってないしね。(笑)

– 日本の好きなアーティストはいますか?

SDP!スチャダラパー!

– 日本のファンへメッセージをお願いします。

日本に来る時はいつも凄く楽しみにしているよ。日本の文化や人々が大好きなんだ。いつも皆やさしく接してくれるし、いつも感謝している。もっと若年層のファンが必要だから、是非友達に俺たちの音楽を薦めてくれたら嬉しいよ。(笑)

【2011/12/某日 インタビュー】


UGLY DUCKLING
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98 年に発表されたEP「fresh mode」で世界中のヒップホップ・ヘッズをトリコにしたアグリー・ダックリング。ヒップホップの原点回帰のようなファンキーなネタ使いと、誰もを楽しませるユーモアあふれるラップのセンスを武器に、ジュラシック5 やブラック・アイド・ピーズなどとともに新世代の西海岸ヒップホップを牽引してきた彼ら。ここ日本でもサマー・ソニックに出演、スチャダラパーとも共演している。

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