オークランド紀行 1/4<ダウンタウン編>

オークランド紀行 1/4<ダウンタウン編>

YAPPARI HIPHOP、10月下旬にロサンゼルス〜オークランドに行ってきました。ウェストコースト・ヒップホップ枠で一緒くたにされがちなオークランドですが、イーストベイと呼ばれるように、サンフランシスコの東に位置し、トゥー・ショート、ソウルズ・オブ・ミスチーフを筆頭とするハイエログリフィクス、故マック・ドレ、キーク・ダ・スニーク、ミスター・ファブ、近年ではカマイヤ、ジー・イージーなど数多くのアーティストを輩出しているヒップホップの名産地です。今回、初めてのオークランド訪問ということで、実際に訪れたオススメ観光スポットをご紹介しつつ、現地レポートをお届けしたいと思います。

オークランドの現地情報をネットで検索すると、ロサンゼルスのコンプトンと同様「危ない」「治安が悪い」という情報ばかりが溢れています。確かに、2000年代にオークランドに訪れた方からは、路上で車が燃えていたという話を聞いたり、「なんでオークランド行くの?」「ロサンゼルスとは大違いよ!危いからやめなさい」と、出発前に不安を煽るアドバイスを多くいただきました。少しでもオークランドの情報を吸収しておきたいと思い、Netflixで「OAKLAND」を検索してみても「世界の麻薬王」「ロックアップ 囚人たちの絆」など犯罪系の作品ばかり。ネットで唯一見つけたオークランドの旅行情報は、ビデオゲーム『ウォッチドッグス2』のPRで、オークランドを訪れている方のレポートでした。しかし、人も普通に住んでいるし、とにもかくにも実際に行ってみないと分からない!ということで、ドキドキしながらも、いつもの海外旅行よりかは警戒度高めでオークランドへ向かいました。


ロサンゼルスからサンフランシスコへは、1時間ぐらいのフライトで行くことができます。ロサンゼルスには、LAX空港とは別に、ノース・ハリウッドの北に国内線専用の空港があり、そこからサンフランシスコへ!機内でウトウトし始める頃にはサンフランシスコ国際空港に到着していました。空港からサンフランシスコの宿まで、地下鉄「BART」で向かいます。このBARTの券売機が非常にややこしく苦戦しました。BARTの各駅のホームは薄暗く、人気も少なく午前の時間帯でも、お世辞ににも雰囲気が良いとは言えない空気があります。


宿があるサンフランシスコのパウエル・ストリート駅から外に出ると、観光客に混じって多くホームレスが彷徨っています。現地人の対応を観察して、基本姿勢は「NO!」と言うか、話しかけられても完全無視で通します。宿までの道を歩いているとストライキのデモが数カ所で行われていました。このデモは、2日間の滞在中、早朝から夜までずっと祭りのように開催されてました。


サンフランシスコでは、滞在した宿の周辺しか見れていませんが、西海岸の感じが全くありません。
坂があるニューヨークのような街並みです。


サンフランシスコのパウエル・ストリート駅から、サンフランシスコ東に位置するオークランドのダウンタウンまで、BARTに乗って15分ぐらいで行くことができます。こちらの地図でも分かるように、ニューヨークのマンハッタンからブルックリンに行くような距離感です。


さっそくオークランドのダウンタウンに着いたはいいものの、街にあまり人がいない!


人の少なさや街の雰囲気は、デトロイトのダウンタウンを思い出しました。
ショウウィンドウが割られている店舗があったり、店の前で物乞いするホームレスも、ターゲットが少ないからか必死というか若干アグレッシブです。


ダウンタウンの飲食店やショップには、アイヤナ・ジョーンズ、オスカー・グラント、
アイラン・ネトルズ事件の正義を訴えるポスターがあちこちに貼ってありました。

ランチを食べようと近くのピザ屋に入店すると、ODD FUTUREロゴのスケボーを持った黒人の若者がいました。ロサンゼルスでは一度も見かけなかったのですが、サンフランシスコの空港でもODD FUTUREロゴのフーディを着た人を見かけました。そこでピザを食べていると、ホームレスと思われる黒人女性が秒速30cmぐらいの超絶スローな歩行で店に入ってきました。状況が掴めないまま観察していますと、ドリンクコーナーで、持参したコップに水を入れて飲み、超絶スローな歩行で出て行きました。ピザ屋の店主は慣れているのか「またか…(困惑)」といった反応をしつつも無言でスルー。ピザを食べ終わり外に出ると、今度はその女性がバス停のベンチで激しく号泣しており、何かと思ったら奇声を上げ始め…といった感じで幕明けたオークランド観光です。

その後も、ダウンタウンを歩いていると向かいの通りの角から「おりゃ〜!」と奇声が聞こえてきて何だ!?と見てみると、重めの物体を放り投げ、ガラス貼りの建物を破壊しようと暴れているホームレスのオジサン!建物からセキュリティが出て来て対応に追われていました。以前よりは治安が良くなったとはいえ、オークランドでもロサンゼルスでも、いつどこで何が起こるか分からないアメリカですので、前方、左右、後方に注意して観光しました。ピザを食べた後は、オークランディッシュへ!


Photo by Oaklandish
オークランディッシュ (OAKLANDISH)
https://www.oaklandish.com/
https://www.instagram.com/oaklandish/
▼FLAGSHIP STORE住所:1444 Broadway Downtown Oakland, CA (510) 251-9500
▼DIMOND STORE住所:3419 Fruitvale Ave. Oakland, CA (510) 482-2020

オークランディッシュは、地域コミュニティ密着型のストリートブランドで、オークランドを代表するブランドです。オークランドのシンボルであるオークの木をブランドロゴに起用し、ローリング・ラウドやハイエロ・デイといったオークランドで開催されているヒップホップ系のフェスのオリジナルグッズでコラボしたり、TDEのチャンピオンシップ・ツアーのポップ・アップが行われたショップです。オークランディッシュは、BOSKというハイセンスなブランド等もやっていますが、こちらの記事によると、2016年にはフォーチュン誌にて、米国で38番目に成長している革新的企業として取り上げられるほどの超実力派グループ企業!海外のウェブサイトでは、オークランドのSUPREMEと紹介されていましたが、とても素敵なお店です。ちなみに、ここで買ったTシャツをロサンゼルスで着ていたら「そのシャツいいね!」と複数の人に話しかけられました。主にオークランド出身か、以前オークランドに住んでいたという黒人の方々だったのですが、本当にみんなオークランドを愛しているんだな…と、強力な地元愛を感じました。


ドープ・エラ・クロージング (DOPE ERA CLOTHING)
https://dopeera.com/
https://www.instagram.com/iamdopeera/
▼住所:1764 Broadway, Oakland, CA 94612 アメリカ合衆国

オークランディッシュから2ブロックぐらい歩くと、ミスター・ファブ(Mistah F.A.B)さんのクロージングライン、ドープ・エラ・クロージングがあります。〇〇ーエラのロゴ・デザインをサンプリングしているのか、面白い感じのデザインのTシャツやフーディ、セットアップなどを売っています。商品を物色していると、店内にミスター・ファブっぽい方がいたので「すみません、ミスター・ファブさんですか?」と話しかけてみると、「イェー!そうだよ!」と万遍の笑顔で答えてくれたミスター・ファブ!興奮気味に「東京から来たんですよ!」と言うと「おー!そうなのか!?俺も東京行ったことあるー!オークランド観光ならジャック・ロンドン・スクエアに行けよ!」と、とてもフレンドリー!記念にTシャツでも買おうと思いSサイズを希望すると、お店のスタッフが「品切れだ。ごめん!」と戻って来たのですが、そんなところを「そんなはずがない…ちょっと待ってろ!」と商売っ気も忘れないミスター・ファブさん始動。「ほら!あったぞー!」とTシャツを持って来てくれました。ほんの10分ぐらいの会話でしたが、年齢関係なく人に慕われているコミュニティ・リーダーのような、人情味溢れるミスター・ファブさんでした。

スヌープ・ドッグもドープ・エラ・クロージングを訪れていました。


オークステルダム大学(Oaksterdam University)
https://oaksterdamuniversity.com/
https://www.instagram.com/oaksterdamuniversity/
Photo by Oaksterdam University
▼住所:1776 Broadway, Oakland, CA 94612 アメリカ合衆国

こちらは、2007年に開校されたマリファナについて真面目に学ぶことができる大学です。近年カリフォルニア州でのレクリエーション使用が解禁、カナダでも合法の動きがニュースなどで話題ですが、今回の旅行もカリフォルニア州ということで、最新事情をビジネス目線で少し探ってきました。インターネットが無い時代からネットが普及しアップル、マイクロソフトなどの企業が台頭してから現在に至るまでの一連の進化を体験してきている筆者世代からすると、このマリファナ産業もまさにインターネット産業の初期を見ているような感覚でした。今回は、大学の売店しか見れなかったのですが、教科書にも使われている書籍について質問すると、一連の栽培方法をまとめた本、品種辞典、法律に関する本、料理本、販売に関する本など、事細かに説明されました。アメリカの他の州や日本では違法であることは忘れずに!しかし、世界の動向と10年後〜30年後の未来を見据えると、大きなお金も動いているので、このような新しい産業が日本に入ってくるのも時間の問題なのでは?と思いました。英語ができればオンラインでも受講できるそうなので、興味のある方は是非!


アフリカン アメリカン博物館 (African American Museum & Library at Oakland)
http://www.oaklandlibrary.org/locations/african-american-museum-library-oakland
▼住所:659 14th St, Oakland, CA 94612 アメリカ合衆国

お次は、アフリカン・アメリカン・ミュージアムです。オークランド発祥のブラック・パンサー党の資料などいろいろ拝見できるかなと訪れたのですが、あいにくコミュニティ・ミーティングが開催中で展示物をちゃんと見ることができませんでした。ブラック・パンサー党関連の資料を多く展示していますので、次回訪れた際には、きちんと見たいと思います。

ということで、パート1は主にオークランドのダウンタウンにあるショップを中心にオススメ観光スポットをご紹介しました。オークランド観光サイト”VISIT OAKLAND“も参考に、みなさん是非オークランドへ遊びに行ってみてはいかがでしょうか。


https://www.visitoakland.com/

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