A3Cカンフェレンス・レポート:2日目

A3Cカンフェレンス・レポート:2日目

アメリカはジョージア州アトランタにて10月8日(火)から13日(日)に開催されたヒップホップ・カンフェレンス&フェスティバル”A3C Conference and Festival”に行ってきました。今回は、A3Cカンフェレンス・レポート:1日目に続き、2日目の模様を中心にレポートします。連日深夜まで行われるライブ疲れからこの日も昼からの行動となりました。

クオリティ・コントロールの内情をのぞく:ヒップホップ界大物アーティストのマネージメント

Migos、Lil Yachty、Lil BabyやCardi B擁するレコードレーベル、Quality Control Musicのジェネラル・マネージャー:Tamika Howardのトークセッションです。Quality Controlでどんな人が働いているのだろう?と興味津々でしたが、まさかの女性で驚きました。Tamika Howardはモータウンやキャピタル・レコードで働いていたきた超ベテランで、Young Jocのパーソナル・マネージメントを経て、2014年からQuality Control Musicのジェネラル・マネージャーとして活躍しています。少人数のチームでマネージメントをこなしており、若手アーティストには税金対策と健康保険の重要性を必ず説明していること、アーティストの成し遂げたいビジョンやビジネスによって、各分野に長けている経理担当のリストを渡して本人に選ばせているなど非常に面白い話ばかりでした。アトランタのラジオ局Hot 107.9のホストを務めるデジタル・コンテンツ・クリエイター:Sammy Approvedが司会進行をつとめ、女性目線での質疑応答も多く行われ、ワーク・ライフ・バランスのとり方の話は非常に元気をもらいました。

Tamika Howardのセッションも大盛況で、みなノートを片手に真面目に聴講していました。

アメリカの刑事司法制度をどう改善できるか?

ラッパーのT.I.、殺人罪で有罪となり20年近く服役し、出所後は貧困地域の若者たちを指導するアクティビストとして活躍しているShaka Senghor、ラジオ番組The Breakfast Clubでお馴染みのラジオ・パーソナリティ:Charlamagne Tha Godによる「アメリカの刑事司法制度をどう改善できるか?」というディスカッションです。このセッションでひしひしと感じたのが、地元アトランタにおけるT.I.のキングぶり!日本にいるとベテラン・ラッパーの1人という印象のT.I.ですが、まさに「King Of Atlanta」を体現しているかのように地元アトランタでの人気に感銘を受けました。

実際のディスカッションは、内容が難しく予習が必要だったなと後悔しましたが、Shaka Senghorに関しては日本語字幕付きのTED TALKもありますので是非観てみてください。

DJ QUIKによるビート大解剖!

これだけは絶対に見逃さないと30分も早く会場について望んだ同業者から大人気のスーパー・プロデューサー:DJ QUIKのトーク・セッション!アーティスト活動をしている息子のDavid Blake Jr. 、そしてDJ QUIKの盟友:Hi-Cと共に登壇しました。DJ QUIKのプロダクション・スタイルではないか!?と話題を呼んだBruno Marsの「24K Magic」の話から、過去のレコード会社との契約問題、Tupacとの思い出、Nipsey Hussleが亡くなった日は辛すぎてベッドから出られなかった話など貴重なトークに加えて、現在制作中の楽曲を携帯で聴かせてくれるという大サービスで大満足。DJ QUIKファンの筆者にとってはA3Cで一番のハイライトでした。

この他にも、Jay-Zと仕事をしてきたRoc NationのA&Rレジェンド:Lenny S.、現在はアメリカの大手タレント事務所、エンデヴァーのマーケティング最高責任者として働き、今までに飲料メーカー:Pepsiの音楽/エンタメ部門のマーケティング、Apple MusicとiTunesのマーケティング最高責任者、Uberの最高ブランディング責任者として活躍してきたビジネス・ウーマン:Bozoma Saint John、プロデューサー:Just Blazeのレクチャーなどもあったのですが、スケジュールが丸かぶりで断念しました。


A3Cカンフェレンス・レポート:1日目
A3Cカンフェレンス・レポート:3日目

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください